むし歯治療の被せ物や、口の中のヤケドでがんになるのでしょうか?
投稿日:2026年8月5日
カテゴリ:院長ブログ
むし歯治療の被せ物や、口の中の火傷が原因で口腔がんになるのでしょうか?
「むし歯治療で入れた被せ物や、口の中の火傷が原因で口腔がんになることがある」と聞くと、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
現在のところ、歯の被せ物や一度の火傷そのものが、直接口腔がんを引き起こすという明確な証拠はありません。そのため、被せ物が入っていることや、誤って熱いものを口にして火傷をしたことだけで、過度に心配する必要はないでしょう。
ただし、口の中の同じ場所に、長期間にわたって繰り返し刺激が加わっている状態には注意が必要です。
例えば、次のような状態です。
・被せ物の一部が尖っていて、舌や頬に繰り返し当たっている
・欠けた歯やむし歯の鋭い部分が、口の中の粘膜を傷つけている
・合わない入れ歯が同じ場所に当たり、いつも擦れたり傷ができたりしている
・熱い飲み物や食べ物によって、何度も同じ場所を火傷している
このような慢性的な刺激が続くと、口の中の粘膜に負担がかかり、傷や炎症が治りにくくなることがあります。被せ物や入れ歯が当たって痛い場合には、我慢せずに歯科医院で調整してもらうことが大切です。
一方、口腔がんは、何か一つの原因だけで発症するものではありません。喫煙や過度の飲酒、口腔内の衛生状態、慢性的な刺激など、複数の要因が関係すると考えられています。
特に注意していただきたいのは、「なかなか治らない口の中の症状」です。
2週間以上たっても治らない口内炎、白い部分や赤い部分が消えない、触ると硬いしこりがある、出血しやすい、同じ場所が何度も傷つくといった症状がある場合には、早めに歯科医院を受診してください。
多くの場合は、被せ物や入れ歯による傷、口内炎などの良性の症状ですが、見た目だけでは判断が難しいこともあります。口腔がんは、早い段階で発見して適切な治療を受けることがとても大切です。
「いつもの口内炎だろう」と長期間そのままにせず、気になる症状が続く場合は、かかりつけの歯科医院に相談しましょう。
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