V7歯ブラシで歯ぐきが改善した症例
V7歯ブラシで歯ぐきが改善した症例
当院のホームページをご覧いただき、ご来院された30代の女性患者様の症例をご紹介します。患者様は初診時、「歯磨きをすると出血する」というお悩みを抱えていらっしゃいました。
検査と診断
歯周病検査を行ったところ、歯周ポケットが4mm以上の箇所が複数あり、PCR(プラークコントロールレコード)が55%と高値でした。
また、歯肉からの出血(BOP)や歯周ポケット内部に縁下歯石が確認され、中等度の歯周病と診断しました。
- 歯周ポケット
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの間にできる隙間のことです。健康な状態では1~3mm程度ですが、4mm以上になると炎症が疑われ、治療が必要な歯周病の兆候となります。 - PCR(プラークコントロールレコード):55%
これは、歯の表面にプラーク(歯垢)が付着している割合を示します。一般的には20%以下が望ましいとされています。 - BOP(出血)
歯ぐきを軽く触れると出血する箇所が多数ありました。BOPは、歯ぐきの炎症や出血の有無を調べる指標で、正常であれば出血は見られません。
そもそも、歯周病は、歯を支える骨や歯ぐきが炎症を起こし、進行すると歯を失うリスクが高まる病気です。初期段階では自覚症状が少ないため放置されがちですが、適切なケアを行えば改善が見込める病気です。歯磨き時の出血や歯ぐきの腫れ、口臭などが気になり出して、歯医者さんに行くことが多いようです。
治療とケア
患者様の日常の歯磨き習慣をお伺いしたところ、朝は1~2分、夜は5分程度と短時間で、柔らかい歯ブラシを使用されていましたが、補助器具(フロスや歯間ブラシ)は使用されていませんでした。また、歯ブラシの交換タイミングも毛先が広がった時のみとのことでした。
歯周病治療では日々のセルフケアがとても重要です。
そのため、患者様にはTBI(歯磨き指導)を実施し、当院おすすめのV7歯ブラシを処方しました。
歯間部からの出血が多かったため、フロスの使用方法も丁寧にご指導しました。初めてのTBI後、患者様の歯ブラシが真っ赤に染まるほどの出血がありましたが、これは改善の第一歩です。
歯石除去と経過
さらに、歯石と縁下歯石の除去のため、3回に分けてSRP(スケーリング&ルートプレーニング)を実施しました。治療後、患者様からは「歯が磨きやすくなった」とのお声をいただきました。
また、「V7コンパクト歯ブラシ」を継続して使用いただくことで、歯肉の赤み(発赤)や軽度の腫脹が改善し、歯周病の進行を防ぐことができました。
当院では、歯周病治療に精通した専門の歯科衛生士が丁寧に対応いたします。歯周病は早期発見と適切な治療により改善が期待できる病気です。専門的な処置を行うことで、患者様ご自身でのケアがしやすくなり、健康なお口を維持しやすくなります。
結果と患者様の声
年齢・性別 | 30代 女性 |
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治療期間 | 4ヵ月(6回) |
治療費(税込) | 保険適用 |
副作用とリスク | ・治療後に、歯石に覆われたいた歯の一部が露出することで、一時的にしみる症状が出ることがあります。 ・歯ぐきが引き締ることで、歯ぐきの隙間が目立つことがあります |