V7歯ブラシでセルフケアを確立し、3ヵ月で出血が大きく改善した症例
V7歯ブラシでセルフケアを確立し、3ヵ月で出血が大きく改善した症例
こちらの患者さまは20代の女性で、「親知らずを抜きたい」との主訴で来院されました。
歯科医院の受診は約9ヵ月ぶりとのことでした。問診の中で、寝ている間のくいしばりがあることもわかり、全体的な口腔管理の見直しを希望されました。
初診時の検査結果と診断
歯周病検査では以下の数値が得られました。
● BOP(出血率):40%
歯ぐきに炎症があると、歯周ポケット測定時に出血が見られます。健康な状態では出血はほぼありません。
●PCR(プラークコントロールレコード):80%
歯の表面に付着しているプラーク(歯垢)の割合を示します。一般的には20%以下が望ましいとされています。
また、初診時には口臭も自覚されていました。
治療内容とアプローチ
TBI(歯みがき指導)2回
初期段階でV7歯ブラシを処方し、セルフケアの方法を徹底的に指導しました。SRP(スケーリング・ルートプレーニング)前にTBIを集中的に行い、患者様ご自身のケアレベルを高めたうえで歯石除去に進みました。
SRP(スケーリング・ルートプレーニング)2回
歯周ポケット内部のプラークを除去し、炎症の軽減を図りました。
ナイトガード作製
就寝時のくいしばり対策として、専用のマウスピースを作製しました。
治療経過
● BOP:40%(初診時) → 28%(SRP初回時) → 17%(再評価時)
●PCR:80%(TBI前) → 84%(現在)
※プラーク残存率は微増だが、部位ごとの清掃精度は向上
●口臭:初診時あり → 現在ほとんど気にならない
患者さまは毎日V7歯ブラシを使用し、セルフケアが確立。3ヵ月間で出血率は23%改善しました。SRPは2回のみでしたが、ご自身の努力で歯ぐきの健康状態が大きく改善しました。
年齢・性別 | 20代 女性 |
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治療期間 | 3ヵ月 |
治療費(税込) | 保険適用 |
副作用とリスク | ・治療後に歯ぐきが引き締まることで歯間部の隙間が目立つことがあります。 ・歯石除去後に一時的にしみる症状が出ることがあります。 |